恵利原の水穴・「天の岩戸」の一つだが...かなり貧弱 2007年5月

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「天の岩戸」あるいは「天の岩屋」を称するスポットを調べたら...6ヶ所あった。
   三重県に3ヶ所 : 伊勢神宮外宮の「高倉山古墳」・二見ヶ浦興玉神社 の「天の岩屋」・今回訪れた磯部町の 「恵利原の水穴」
   滋賀県に1ヶ所 : 高島市白鬚神社の「岩戸社」   岡山県に1ヶ所 : 真庭市蒜山の「茅部神社」   宮崎県高千穂町の「天岩戸神社」
   沖縄県に1ヶ所 : 伊平屋村の 「クマヤ洞窟」

「日本書紀」にもほぼ同様の記載があるが、今回は「古事記」の内容に拠.って概略を記した。もちろん、ベースは神話の世界である。
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男神イザナギは天照大神に高天原・月夜見尊に夜の世界・スサノオに海を統治するように命じた。スサノオはそれを拒んで母神であるイザナミのいる黄泉国へ行くと主張したため、イザナギは怒って近江の多賀に隠れてしまった。 スサノオは出立の前に姉の天照大神に挨拶するために高天原を訪れた。天照大神はスサノオの侵略を疑ったがスサノオは誓約を行って疑いを解き、高天原に滞在した。その後は田を壊したり宮殿に糞尿を撒くなど乱暴を働き、つい には天照大神が神の衣を織っている機屋に皮を剥いだ馬を投げ込み、一人の機織り女が死ぬ事件が起こった。
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ついに天照大神は怒って「天岩戸」に隠れ、世界は闇に包まれて様々な疫病や天災などの禍が発生した。八百万(やおよろず)の神々は相談を重ね、様々な対策を行った。常世の長鳴鳥を集めて鳴かせ、鍛冶の神らに命じて 八咫鏡(やたのかがみ)や八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま・共に・三種の神器)を作らせ、芸能の女神であるアメノウズメが岩戸の前で半裸になって踊り狂い(これが神楽の原型と言われる)、八百万の神々の笑い声で高天原がどよめいた。
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天照大神は少しだけ岩戸を引き開け「自分が隠れているのになぜ踊り笑うのか」と尋ね、アメノウズメは「あなたより尊い神が来たからです」と答え二人の神が八咫鏡を差し出した。鏡に映った自分の姿をその尊い神だと思った 天照大神は良く見ようと更に岩戸を開いた時、タヂカラオが手を取って岩戸の外に引き出した。岩戸の入口には注連縄が張られ、天照大神が戻ったため高天原も世の中も元のように明るくなった。
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神々は罰としてスサノオに多くの品物の拠出を命じ、髭と手足の爪を切って高天原から追放した。スサノオは葦原中国のある出雲の鳥髪山(現在の船通山)へ降り、出雲を荒らしていた八岐大蛇(八俣遠呂智)を殺した。その尾から出てきた天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ・草薙剣・熱田神宮の神体・三種の神器の一つ)を天照大神に献上した。
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伊勢神宮から志摩へ向って狭い峠道を約6km、神路ダム湖の手前を右折して一車線の細い道をさらに1kmで駐車場に到着。ここから300mほどの緩やかな歩道を歩くと天の岩戸を称する「恵利原の水穴」だ。穴の入口は直径1m程度 で人が這って入れる程度の大きさ、とても天照大神が隠れられるとは思えない。内部からは清冽な清水が湧き出しており、ポリタンクを持って水を汲む人が数人待っていた。名水として知られているらしい。
湧水は禊滝(みそぎたき)となって荘厳な雰囲気の深い杉林を神路ダムへと流れ下る。     天の岩戸周辺の地図は こちら で。


     

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