円空仏95体を収蔵 郡上市美並町の円空ふるさと館 

2008年 11月初旬     写真をクリック → 拡大表示

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円空について、概略
江戸時代の前期を生きた天台宗の僧侶で寛永9年(1632)に美濃国で生まれた。生誕地は現在の郡上市美並と同じ岐阜県の羽島市の2ヶ所が考えられている。美並町の資料に拠れば木地師(江戸時代から明治まで手挽き轆轤(ろくろ)や刃物で椀などを造った職人。木地屋とも言う)の息子として地元の粥川寺などで経文や修験道を習得し寛文3年(1663)に32歳で仏門に入った、と言われる。北海道〜東北〜関東を行脚して美濃に戻り、さらに数年後から飛騨・美濃を中心に行脚を続けた。元禄8年(1695)に関市池尻の 弥勒寺で死んだ。
生涯に12万体の仏像を彫ったとされるが現存が確認されているのは約4562体、各地に一刀彫りによる荒削りだが個性豊かな仏像が残されている。そのうち故郷の岐阜県にあるのは1000体以上、ここ美並町の円空ふるさと館に収蔵されているのは95体。地図は こちら
さらに、関市にある 円空館には291体・数回に亘って滞在した名古屋市中川区の 荒子観音寺には1240体が収蔵されている。観音寺の通常拝観は無料、円空仏は第2土曜日の13時〜16時のみ公開・500円、昭和50年に住職が多宝塔内部を清掃中に古い木箱の中から発見された。

ちなみに、地域別の収蔵数を多い順に並べると...愛知3116体・岐阜1103体・埼玉113体・北海道44体・富山30体、など。「円空仏」で検索すると各地の作品が見られて面白い。また、円空より100年ほど後の江戸後期に同じく仏像を彫る行脚を続けた木喰上人にも心が惹かれる。


        

        左:東海北陸道の美並ICから西へ5kmほど、円空ふるさと館は粥川の森公園の深い森に包まれた星宮神社の境内一角にある。
        左中:星宮神社は天暦年間(950年頃)の創建。白山の山岳信仰の流れを汲むと伝わる。神社の由来など詳細は 参考サイトで。
        右中:ふるさと館では円空仏の展示に加えて円空の人物像や全国各地の円空仏の分布と傾向などの紹介にも力を入れている。
        右:以下、公式には撮影禁止だが代表的な作品を画像に取り込んでみた。ごく小さい仏像などもあったのが惜しまれる。