新潟県 39駅 の中で 15番目 に開業した駅    良寛りょうかんの里わしま  

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【 良寛終焉の地・和島を含む道の駅。彼の生涯に心惹かれる方は必見のエリア。】

鳥瞰図
平成七年(1995)登録の美術館エリアを中心に、平成十六年(2004)に完成した道の駅エリアと良寛が晩年を過ごした和島村島崎地区を加え、東西1200mの通称「はちすば通り」全体を「良寛の里わしま」とした。
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全体の往復が無理なら美術館エリアに駐車して、島崎の東端までの散策を楽しもう。バイパスの交差点横に建つ駅舎は築170年の古民家を移設・再利用した重厚な佇まいで「もてなし家」と名付けられている。物販と食事処に加えて広大な芝生もあり、各種イベントの開催や地域交流センターとしても活用されている。
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「はちすば」は蓮葉の古語、元は「蜂巣葉」だろう、と思う。
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僧正遍昭の歌 「はちす葉の にごりにしまぬ 心もて なにかは露を 玉とあざむく」 が名高い。泥水の中に咲く清い姿を持っているのに、葉の露を宝玉のように見せて欺くのは何故か、そんな戯れの歌である。
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そして...良寛と貞心尼が交わした相聞歌は良寛の没後に貞心尼が歌集「蓮の露」を残している。これが良寛と貞心尼が過ごした町並みを「はちすば通り」とした由縁らしい。
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良寛は無欲・清貧・子供好きな人柄であり、書や漢詩や和歌の名手であり、各地で放浪を重ねた修行僧であり、酒やタバコを好み、更に晩年には貞心尼と心を通わせた破戒僧...そんな相反する要素を複雑に共存させた生涯に惹かれる人が多いのだろう。そんな良寛は、名主兼神主の長男として現在の出雲崎に生まれている。
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18歳の時に家業を捨てて寺に入り22歳で出家。以後20年間は修行を兼ねた放浪を続け、39歳で越後に帰り知人の仲介で国上山寺域の五合庵に定住した。その後の30年をここで過ごしたが、体力が衰えた69歳の時に和島村の豪農能登屋木村元右衛門の庵に移った。ここで貞心尼に会遇して約四年の濃密な時を過ごし天保二年(1821)1月6日に死去、隆泉寺に葬られた。 国上山の詳細は「道の駅 国上」の後半部分で。
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参考までに、貞心尼とは...長岡藩士の家に生まれ17歳で医者に嫁ぎ5年後に死別して柏崎で出家し後に長岡北の閻魔堂に移った。良寛と出会ったのはこの頃で(経緯は不明)、良寛69歳・貞心尼29歳だったと伝わる。下世話な表現が許されるなら、肉体関係もあったと考えるのが自然だろう。
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心を通わせた四年が過ぎて、良寛は死去。貞心尼は44歳で柏崎の釈迦堂に移り54歳で近くの不求庵に定住。明治五年(1872)に75歳で死没している。
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「蓮の露」の原本は非公開だが、美しい草書体の原書コピーを読む自信があれば 越後佐渡ライブラリー から検索→ 蓮の露→ 2 で。
  参考資料としては和田浩氏の研究ノート 良寛と貞心尼の愛(pdf)が詳しい。

基本データ

長岡市島崎5713  0258-41-8110  休業:月曜と年末年始  国道116号沿  日本橋から一般道で 300km

リンク先
近くの駅は
駐車場

公称は大型車30台+普通車120台、バイパスの交通量はそれ程多くないため駐車スペースには余裕がある。

騒 音

大型車は完全に分離されている。駅寄り駐車場の左側に停めればバイパスからも離れるため静かなP泊が楽しめる。

物産館

9〜17時、スペースも狭く特に目を惹く品も見当たらない。食事処と併せてもう少し充実させると良いのだが...。

食事処

バイパス沿いの駅舎にある「もてなし家」は囲炉裏を囲んで座卓が並ぶ落ち着いたスペースだが早場米の産地なのに御飯物
  が少なく麺類がほとんどで不満が残る。メニューは概ね下記の「和らぎ家」と同じレベル。
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美術館エリアにあった和食の店「てまり」は甘味メインの「和らぎ家」に変わった。「和らぎ家」のメニューはこちら、ここも軽い
  食事程度しかない。その他の食事処は未確認だが、良寛の遺跡が点在する島崎と小島谷駅寄りに何軒か食事処があったと
  記憶している、近くで聞けば判ると思う。
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寺泊の「魚の市場通り」までは約11kmなので、普通の食事がしたければ移動する方が良い。詳細は (ルート地図) 資料で。

軽 食

食事処はどちらも軽食を兼ねる。ソフトクリーム他酪農製品、だんご、ぜんざいなど色々。休日には店頭販売も多少出店する。

休憩施設

トイレを併設した別棟(軒続き)の広い休憩室兼情報コーナーは24時間利用でき、施設の内容も充実している。

トイレ施設

施設も立派だし管理も行き届いており、休憩室と同じ棟なので使いやすい。障害者兼用多機能トイレはウォシュレット付き。

入浴施設

6km東(ルート地図)に市営の 志保の里荘、9〜19時(1〜2月は17時まで)・月曜休(祭日は翌日)、狭い内湯のみ、シャンプー
  類完備、500円(17時〜300円)、飲食物の持ち込み自由。

犬の意見

敷地にも周辺にも緑地が多く、散歩コースにはこと欠かない。

近隣の見所

良寛所縁の施設や墓碑などが点在する「和島(島崎)はちすば通り」を歩いてみよう。全コースは片道約1.2km、歩く距離を短く
   したければ美術館の周辺か川沿いの駐車場へ移動する方が良い(下記の地図を参照)。
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長岡藩の生んだ幕末(アンチ薩長)の英傑河井継之助記念館で彼の生涯に触れてみよう(ルート地図)、「R290とちお」からも
  近い。関連する史跡などが周辺に残っている。

P泊する時の
総合評価
 ★★★★★★★★★★   EV車充電・可、Wi-Fi接続・可、 新潟県で EV充電できる道の駅」を参考に。


     

        左: 国道116号和島バイパスの開通は平成十五年(2003)、実際の工事はもっと早くに終る予定だったが柏崎に向う工事中に切通しにするはずの
丘から古代の史跡(八幡林官衙遺跡・史料)、が発見され保存のためにトンネルに変更して完成が遅れた経緯がある。
道の駅の駐車場は大型車も分離され収容力も大きく、芝生広場が隣接している事もあってP泊にも適している。
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        中: 食事・休憩・売店機能の駅舎はバイパス沿いだが、500m東の美術館+資料館のエリアも広義の道の駅に含んでいる。指月亭や和らぎ屋など
飲食や休憩に利用できる施設も整備された。歩いても良いし、駐車場も完備している。
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        右: 更に東側の島崎地区には晩年の良寛と貞心尼に関わる史跡が点在している。「はちすば通り」を静かに歩いて良寛の生涯に触れてみよう。


     

        左: メインの駐車場からバイパスの方向を。進入路の交差点には信号がなく、右折斜線はあるがスピードを出す車が多いので注意が必要だ。
        中: 駐車場の先は広い芝生で片隅にはベンチが置いてある。向う側は中学校の校舎、画像の左には遊歩道が架かった大きな池がある。
        右: 観光シーズンには地域が主催するイベントも頻繁に開かれているらしい。通常なら家族で遊び廻ったり犬の散歩などには最適のスペースだ。


     

        左&中: メイン駅舎の「もてなし家」は築170年の大きな古民家を移設して再利用している。ここには軽い食事ができる広い畳の座敷と売店がある。
売店はスペースも狭く品数も多くない。これは運営側のコンセプトに基づく方針で、要するに「スーパーみたいな売上至上主義になっている
道の駅が多い中で、心の交流とおもてなしの提供を目指す」という事らしい。これは基本的に大賛成だが、現実には美術館などを含む施設の
維持管理には膨大な経費が必要で、理想と現実はどこかで折り合いをつけないと目的地に着く前に挫折するのが常なんだよね。
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        右: 「もてなし家」の右側は24時間利用できる情報・休憩室を併設したトイレ棟。設備は整っているし管理状態も悪くない。駅舎との間には自販機、
深く突き出した軒の渡り廊下があるから雨天でも濡れずに移動できる。


     

        左: 情報&休憩コーナーはビジュアル機器とベンチだけだが年中無休・24時間開放しているのは実に偉い。道の駅として最初にOPENしたのは
平成七年の美術館エリアで、普通の感覚での道の駅「もてなし家」エリアは9年遅れてバイパスの開通直後にOPENした。広い地域全体を道の駅
エリアと受け取らせる試みはとても面白いが、その必然性があったのかどうか。個人的には、個別に訴求しても結果は大同小異だし、道の駅利用
と良寛終焉の地を歩くことに相乗効果は生まない、と思う。これは長岡市の発想なのだろうか、結果を見守りたいと思う。
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        中&右: 軒下の一部は地場産品の販売にも利用している。休日にはもう少し賑やかになるのだろう。物販に力を入れるのが必ずしも悪弊ではなくて
物販に拘泥し過ぎて本質を見失うから弊害が出る。地場産品売り場の拡充は利用者にも大きなメリットだからね。


     

        左: 結果として、残念ながら商品点数は少なくて魅力に欠ける。地元だけで買える商品には確かに魅力があるけど、売場が狭ければ選択肢も狭い。
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        中: 物販コーナーから食事処を撮影。いつ行っても爺婆だけで何となく抹香臭い(笑)のは好きになれないけど。若い女性を誘い込む魅力がある
「良寛ブランド」をもっと活用しよう。男は単純だからネエチャンと一緒にやって来る。千葉の道の駅「とみうら・枇杷倶楽部」が好例だ。
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        右: 食事処は全て座卓で一部に囲炉裏が掘ってあり40人程度は収容できる。これだけの面積がありながらメニューに御飯類が殆どない事は納得
できないけど、これは食堂を運営する固定費の削減か、それとも定期的に開くらしいイベントの関係だろうか。