岩手県 34駅 の中で 17番目 に開業した駅   遠野とおの 風の丘   

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【 民話の故郷・遠野観光の基地に!見所は多いが休日の混雑が少し難点。】

鳥瞰図
道の駅から約5kmの千葉家曲り家を除くと遠野の観光スポットはJR駅の東側と北側の広い範囲に点在しているが駐車スペースが完備しているので車での移動が合理的だ。市の中心部にある「城下町資料館」や「とおの昔話村」などは殆ど有料Pなので、私は市立図書館の駐車場を(もちろん許可を得て)利用している。
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遠野の楽しみ方は素朴な農村の雰囲気を味わいながらの散策が本来だから、著名な観光スポットを個別に見ても魅力には欠けるし、特にカッパ淵なんか間違いなく期待を裏切る(笑)。ザッと観て回ったら「ふるさと村」(有料だが犬もOKだし食事が旨くて雰囲気も良い、ここはお薦めできる。)を見物がてら食事を済ませて、日が暮れたら「たかむろ水光園」で入浴し静かになった駅に戻ってP泊、そんなコース設定が一番楽しめる。
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最下段に遠野の代表的な観光スポットを載せておいた。個人的に訪問を勧めたいのは「遠野ふるさと村」と「早池峰神社里宮」と「山崎のコンセイ様」程度だが、全般的に良く整備された観光地が多いから充分な下調べを済ませてから出掛けたい。列車での訪問客や市内で宿泊した観光客ならレンタサイクル(6時間使って1000円ほど)を使う方法もある。やはり車がベストだけどね。

基本データ

遠野市綾織町新里8地割2番1  0198-62-0888  休業:年中無休  国道283号沿  日本橋から一般道で 510km

リンク先

近くの駅は

みやもり:18km  とうわ:30km  釜石仙人峠:33km  種山ヶ原:41km  はやちね:41km  紫波:44km  石鳥谷:46km

駐車場

公称は大型車14台+普通車122台、休日の昼前後には満車になり国道に車が列をなす状態も多い。できれば平日に。

騒 音

夜の交通量は少なくて静か。駐車場が広くてP泊はどこでもOKだが駅舎寄りの左側、緑地の横が快適だ(トイレは遠い)。

物産館

8〜19時(10/16〜3/31は8時半〜17時半)、商品は多いが特色は薄い。特産の舞茸(栽培)を豊富に扱っている。
  別棟の「漁師の魚屋」は10〜18時、三陸の魚介類を豊富に扱っている。

食事処

レストラン風車は11〜19時(10/16〜3/31は17時半)・無休、メニューは豊富だが遠野らしさには欠ける(pdfメニュー)。
  他に地元の主婦が運営する立食とテイクアウトの軽食コーナー「夢咲き茶屋」があり、軽い食事ならここで間に合う。
  比較するのは酷だが、落ち着いて食事を楽しむなら「ふるさと村」のレストランを薦める。

軽 食

蕎麦や団子の「夢咲き茶屋」、乳製品の「多田自然農場」ジンギスカンの「風っこ焼き屋」など、地域色が豊かで楽しめる。
  いずれも9〜18時前後の営業。

休憩施設

「やなぎや」部分が本来の休憩コーナーで展望の良いテラス席もある。利用は8〜19時(10/16〜3/31は8時半〜17時半)。

トイレ施設

別棟の24時間トイレも駅舎内のトイレも設備・手入れとも普通。両方とも、障害者兼用を含めウォシュレットの設備なし。

温浴施設

10km東に町営のたかむろ水光園、10〜21時・無休、食事・宿泊も可、サウナ・ジェットバス・休憩所付き、540円。

犬の意見

敷地の左側が斜面を利用した広い緑地になっている。駅の裏手から猿ヶ石川沿いに細道が続いており軽い散歩向き。

近隣の見所

カッパ淵など著名な観光スポットは多いが一つ一つは特に眼を惹く程ではない。この地域に語り継がれた民話に象徴される
  農村の雰囲気を味わう意味で、遠野ふるさと村の利用がお薦めできる。テーマパークらしくない施設だが、既に消え去った
  古い農村の姿を村人(従業員が演じている)も含めて見事に再現した広大な施設だ。道の駅から国道340号経由で約13km、
  9〜17時(入村16時)・無休、無料P・無料休憩所あり、ペット可、540円(ビジターセンターの食堂と店舗までは入場料不要)。
ふるさと村の3km先の附馬牛(つきもうし)を右折すると約9kmで早池峰神社(外部サイト)に至る。同名の神社は2ヶ所あり、
  ここは早池峰登山のベースに知られた早池峰神社(花巻市・祭神は同じ)の里宮。古色蒼然とした社だが訪れる人は少ない。
  その他、常堅寺・山口の水車・山崎コンセイ様・千葉家の南部曲り家(wiki)など観光スポットは後段に掲載した。

P泊する時の
総合評価
 ★★★★★★★★★★   EV車充電・可、Wi-Fi接続・可、「岩手県で EV充電できる道の駅」を参考に。


     

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        上: 河童淵入口の蓮峰山常堅寺(曹洞宗)。寺伝に拠る創建は延徳二年(1490)、地頭の多聞秀守が遠野郷十二ヶ寺の筆頭として開いた寺である。
今では河童淵の付属品みたいに扱われているのが少し哀れだ。
山門左側の金剛力士・吽行と右側の金剛力士・阿行像(3.5m)は早池峰神社里宮の持福院妙泉寺(下記「山崎のコンセイ様」説明の中程に記載)
の山門を守っていた慈覚大師作の像と伝わる。それが正しければ1200年近くを経たことになるが...そんな感じには見えず、真偽は判らない。


     

        左: 遠野の代表的な観光スポット・河童淵。予備知識がなければ拍子抜けするレベルの「小川」である。川巾は5m弱で深さはせいぜい30cm程度、
とても河童が棲める雰囲気ではないし「馬を引き込んだ」筈もないが、これは伝承として受け止めよう。
山口の水車に行く中間の国道340号沿いの無料Pから徒歩数分(地図)の常堅寺左手にある。
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        中: 河童淵は常堅寺の裏手で、遠野物語の第六十八話に拠れば、一帯は奥六郡を領有した安倍頼良の六男・重任 (安倍貞任の弟)邸だった、と。
   「安部氏という家ありて貞任の末なりという、昔は栄えたる家なり。今も屋敷の周囲には堀ありて水を廻す。刀剣馬具あまたあり。
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安倍一族の本拠は遠野から約50km西(平泉の北側・現在の奥州市)だから信憑性は高いが、伝承を裏付ける史料はない。
「カッパ爺さん」と呼ばれた安部与市氏(2004年死去・参考サイト参照)は重任28代の末裔を名乗り、生家には三条宗近銘の太刀が伝わっていた
というが、この真偽も不明。三条宗近は国宝・三日月宗近(画像)を鍛えた刀工である。
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        右: 市街地から8kmほど東(地図)にある山口の水車。水田の脇にポツンと建つ古い草葺きの小屋だが、今も現役で稼働しているらしい。
500mほど北側には佐々木喜善(柳田国男に遠野の民話を後述した人物)の生家が保存されている。無料Pあり。
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蛇足...遠野駅から徒歩5分強の市立図書館には佐々木喜善の著書も数冊置いてあるから時間があれば閲覧するのも面白い。「遠野物語」では
削除された卑猥な部分、例えば「馬と交わった娘があまりの具合良さに大声を挙げて...」など、古い民話に手を加えず伝えた面白さもある。
佐々木喜善は自分の後述が改変されたのが不満で、出版以後は柳田国男と疎遠になった、らしい。


     

        上: 遠野を離れて北に向かう国道340号の山裾にある「山崎のコンセイ様(金勢さま)」(地図)。多くの陰陽石が祀られており、かつての遠野地区では
ごく普通に見られた風景だったらしい。無料Pあり。陰陽石を祀っている古い神社は各地にあるが、合計四個も集まっているのは珍しい。
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「遠野物語第16話」は「子孫繁栄と豊作を祈って男根を祀る家が多かった」と記載している。また各所の金精様の中には地下に夥しい人骨を
埋めている例もおり、人の生と死を象徴する意味もあったらしい。蝦夷塚と呼ばれる金精さまもある、とか。
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国道340号を更に北上すると立丸峠を越えて国道106号に合流する。JR山田線と並行して三陸海岸の宮古市と内陸部の盛岡を結ぶ宮古街道、
西へ進むと早池峰山の北麓を辿り、「やまびこ館」と「区界高原」を経て北上川沿いの国道4号に下る。
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もう少し長く遠野で過ごす余裕があれば、ふるさと村(公式サイト)に立ち寄ろう。テーマパークではあるが多数の古民家を移設し、従業員ぐるみの
生活体験ができるなど、中身はとても充実している。郷土料理を味わえる食事処もあるし、入場料540円の費用対効果は大きい(地図)。
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どうせここまで来たら更に足を伸ばして(笑)、12km北の早池峰神社へ(地図)。早池峰山々頂の奥宮に登る東西南北の麓にはそれぞれ里宮が
あり、ここは平安時代初期の斎衡年間(854〜857)に慈覚大師(天台宗)が建立した持福院妙泉寺を原型とする。長く神仏混淆・山岳信仰の社
として繁栄し、明治初年の神仏分離令によって早池峰神社となった(遠野物語にもいくつかの民話が載っている)。
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蛇足...神仏分離令は寺や僧侶に対する反発に発展し大規模な廃仏毀釈運動を誘発した。例えば足利の法界寺(樺崎寺)(サイト内リンク・別窓)
から流出してオークションに出品された運慶作の大日如来像のように多くの仏像が失われ、堂宇の破却などが続発した悲しい歴史もある。


     

        上&下: 道の駅から約6km西の国道396号(紫波に向かう遠野街道)沿いの高台に建つ「千葉家の南部曲り家」(地図・無料Pあり)、入館料350円。
最盛期には一軒の中に25人の家人と20頭の馬が暮らしていたという。詳細は千葉家住宅(wiki)、 遠野市サイトの南部曲り家千葉家
外部サイトの南部曲り家千葉家などを参照されたし。
2013年に国の重要文化財に指定され、2013年からは遠野市が管理している(既に居住していない)。また平成28年度からは10年計画で
大規模な改修・保存工事が行われるため見学がかなり制限される見込み。
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ここに寄った時には長距離運転が続いて疲れていたため見学をパスして車で仮眠し、撮影は妻に任せてしまった。慣れていないデジカメを
渡した結果として雑な画像しか残っていないのが残念。今更文句言っても「じゃあ自分で撮れば?」と言われるだけの話だけど。


     

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