新潟県 39駅 の中で 33番目 に開業した駅   よしかわ杜氏の郷とじのさと 

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【 コンビニと食堂付き温泉と静かな環境、P泊する要素を備えているが欠点も。】

鳥瞰図
道の駅の機能は、真っ直ぐ南北に走る県道30号を挟んで両側に分かれている。信号の東側、セブン・イレブンの横には酒造の蔵元「(株)よしかわ杜氏の郷」の工場とショールームを中心に物販と軽食と別棟の24時間トイレ、西側には食事処もある立ち寄り温泉「ゆったりの郷」がある。
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必要な施設は全て備わっているため、殺風景な雰囲気の割には快適なP泊ができる。温泉施設はローカル色に満ちているし物販施設もプレハブっぽいし、酒造施設の見学にもあまり興味はないのだが...このエリアにある道の駅「あらい」や「やすづか」や「風の丘米山(廃駅)」がP泊に向かないため、この駅の存在価値は高い。
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ちなみに、江戸時代から酒造りの技術を脈々と伝えているのが吉川地区の杜氏。1990年前後に講談社のモーニングが連載して好評を博した「夏子の酒」に登場する「じっちゃん」もその一人である。
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最高の酒米として名高い「五百万石」や「山田錦」と、ブナの原生林が蓄えた清冽な水と、杜氏の伝承技術。その三つが珠玉の日本酒を造り出しており、国内はもちろん海外でも高い評価を受けている。しかし日本酒業界の構造的な不況もあり、素晴らしい品質であっても良い事が続くわけでもないらしい。
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平成20年、上越市議会では合併前の吉川町が「(株)吉川杜氏の郷」に与えた損失補填やその後の債務不履行についての「委員会集中審議」が行われている。その後どう処理されたのかは判らないが、ショールームを見学した際の従業員(事務員か、支配人か、経営者関係か)の対応が少し鈍かった記憶があり、企業体質を垣間見たように感じたのを思い出した。それに、公式ウェブサイトの更新が放置状態に近いのも気になる。
私の経験から判断すると、明らかに健全経営に向かっている雰囲気ではない。

基本データ

上越市吉川区杜氏の郷1  025-548-2331  休業:月曜と年末年始  国道30号沿  日本橋から一般道で 280km

リンク先
近くの駅は
駐車場

公称は大型車8台+普通254台、分散しているが建物の周囲と温泉施設前が駐車場で、かなり広いため余裕がある。

騒 音

交通量はそれ程多くない。大型車のスペースも(一応)分離されており、建物寄りに駐車すれば騒音を気にする必要はない。
ただし、コンビニ横の駐車場やトイレ棟の周辺は夜間も出入りがあるので避けるほうが間違いない。

物産館

10〜16時(1〜3月は15時)、農産品をメインに家庭用品まで扱う。日本海(直江津港か?)が近いためか冷蔵ケースに鮮魚
  類が並んでいる。寺泊は比較的高価格帯の魚が多いが、ここは家庭用のポピュラーな地魚がメイン。30cm弱のカレイが3匹
  400円・イカが10杯で480円・30cmオーバーのサバが2匹で320円だとか...ちょっと驚かされる値段だった。
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蔵元の売店は9〜17時、土産には大吟醸天恵楽(約3700円/720ml)・普段呑むなら「大辛口」か「普通酒」がお薦めできる。
  味が良い割には価格がリーズナブル(1800円前後/1.8リットル)だ。これは100%個人的趣向と財布への配慮による(笑)。

食事処

落ち着いた食事なら温泉施設へ。フロントに断れば入浴しなくても利用できる。最後に訪問した時(確か2008年)には割安な
  「入浴+食事セット」があり、イクラ丼かジャンボアナゴ丼セットで1500円、結構旨そうな定食セットで1000円だったが、現在は
   公式サイトのメニュー に載っていない。全般に価格がリーズナブルでボリュームも満点、お奨めできる。

軽 食

物販棟に手打ち蕎麦の「自然処・田舎」、押し寿司の「ともだち」(10〜14時)・手作りケーキの「サル・ド・カフェ」などがあるが、
  後の二軒は営業の確認が取れない。飲食は温泉施設の食堂とコンビニの向かいにあるラーメン店だけと思う方が良い。
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隣接の蔵元(9〜18時)では麹を使ったジェラート(各種あり)や日本酒の試飲も楽しめる。

休憩施設

利用時間は物販と同じ。軽食風のコーナーが情報提供と休憩施設を兼ねている。スペースは充分だが時間が短いのは難点。

トイレ施設

24時間トイレは蔵元右手の別棟、他に物販棟の中にもある。どちらも管理には問題なし、障害者兼用を含めウォシュレットなし。

温浴施設

駅前にゆったりの郷、10〜21時半(受付は20時半)・月曜休、露天・食事処あり、600円。雰囲気は悪くない。
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3km西の海岸(ルート地図)に公営の マリンホテル・ハマナス、9時半〜21時半(入館は21時)・第2と第4水曜休、露天・休憩所
  付き、450円。レストランもあり、日本海の展望が素晴らしい。結構混むので早めの時間帯がお薦め。

犬の意見

温泉施設の前と駅舎の裏手に用水路があり、真っ直ぐに伸びた岸辺の農道を散歩できる。最初は昭和末期に廃線になった頸城鉄道線の支線かと思ったが、単なる農道らしい。いずれにしろ殆ど車の通らない直線道路だから、ノーリードでも散策が可能だ。

近隣の見所

周辺には特に目を惹く観光スポットは見当たらないが、毎年10月中旬の日曜日に道の駅で「吉川酒まつり」が開催されている。
左党には見逃せないイベントだから、開催に合わせて訪問を計画するのも面白い、かも。

P泊する時の
総合評価
 ★★★★★★★★★★   EV車充電・可、Wi-Fi接続・可、 新潟県で EV充電できる道の駅」を参考に。


     

        左: 真っ直ぐに伸びる県道30号の交差点にはコンビニ、道の駅の母体となった酒造問屋の「よしかわ杜氏の郷」はコンビニの裏手にある。
        中&右: こちらは筋向いの温泉「長峰温泉 ゆったりの郷」。旧吉川町々営施設が合併と共に上越市に移管した。左は併設の屋内ゲートボール場。


     

        左: 酒造会社「よしかわ杜氏の郷」の本社工場。この前がトイレ棟でメインの駐車場は右手、左側にも結構広いサブの駐車スペースがある。
        中: サブ駐車場から入り口方向を。赤い駐車コーンの右側がトイレ棟、突き当たり右手に見えるのが信号の横にあるセブンイレブンの建物。
        右: 酒蔵前のトイレ。ウォシュレットはないが管理は行き届いている。この奥(右手)には車の出入りが少なく、比較的静かでP泊に向いている。


     

        左: メインの駐車場から酒造会社ショールームの入り口方向を。平日の夕方で冷たい雨が降っているため客は少なく、車も数台停まっているだけ。
        中: 酒蔵の右側は(案内図によれば)情報コーナーを兼ねた休憩施設だが、この日は閉鎖されていた。これが常態か偶然かは確認していない。
        右: 横に長い駅舎。訪問当時は押し寿司と麺類とケーキの店が揃っていたが、その後の消息が定かでない。ただいま照会中。


     

        左: 横に長い駅舎には雪除けの軒先通路が設けてある。天気の悪い日に屋外に出ないで端から端まで移動できるのはありがたい。
        中: 売り場に隣接した同じフロアに軽食堂を兼ねた休憩室がある。手打ち蕎麦や押し寿司を買っても良いし、弁当を持ち込んでも良い。
        右: 実用衣料の一部も扱っているのは近隣の雑貨屋っぽい役目を担っている、という事だろうか。売れている雰囲気は見られない。


     

        左&中: 「農産物直売所四季菜の郷」は特に農産物に限定している訳ではない。500mほど南の柿崎地区にも同じような規模の直売所が一軒あり、
競い合つて取扱品が増えた可能性がある。ちなみに、野菜類に関する限り柿崎の方が豊富で安かった。現在も営業中かは判らない。
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        右: 日本海まで3km、鮮魚も扱っている。震災前に旅した三陸ほどではないが、かなり安い!私の住んでいる熱海も朝早く漁協の直売所へ行けば
新鮮で安いけれど、他はスーパーと大差ないレベルだ。羨ましいなぁ。


     

        左: 蔵元の「(株)よしかわ杜氏の郷」ショールームの入り口。旧吉川町が主体の第三セクターの経営で、合併と共に経営も上越市に移管された。
長年の杜撰な経営のため巨額の累積赤字と債務を抱えていたらしく、現在も続いている経営の中身がどうなったのかは判らない。
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        中&右: 酒の種類を増やしたりジェラートや関連商品を扱ったり、努力は認められるが日本酒そのものが構造的に不況だからねぇ。辛いと思う。


     

        左&中: 酒造りの歴史と現在のブランドの数々を展示するコーナーもある。積雪のため裏作の麦も作れず荒れる海への出漁もできなかった農民が
太平洋側の酒蔵に出稼ぎに行ったのが始まり。仕込みの時期に労働力が欲しい造り酒屋と農閑期の収入が欲しい農民の利害が一致した
システムが杜氏だった。その中で暖簾分けしたり経営を覚えて故郷に帰る杜氏が現れ、米と水に恵まれた越後で蔵元が定着していく。
従って越後地方での酒造りは灘や伏見に比べると遥かに歴史は浅い、らしい。
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        右: ショールームの窓から工場の一部を。瓶詰めの工程だろうか、蔵元の大きな樽に囲まれて試飲する画像が流れるTVの番組とは趣が違う。