新潟県 39駅 の中で 34番目 に開業した駅   親不知おやしらずピアパーク 

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【 ガード下の様な雰囲気だが、意外にもP泊のお薦めスポットなのだ!】

鳥瞰図
北陸古道の中でも第一の難所「親不知」から約3km東に造られた道の駅。北陸道の親不知ICから東へ約1km、国道8号線の信号から海側に入った高速北陸道の高架下を利用して休憩施設や売店が設けられている。
現在の国道は断崖の中腹に張り付くように通っているが、連続雨量が120ミリを超えると通行止めになる。
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この道が完成する以前に越中と越後を往来する旅人は断崖直下の波打ち際を通る必要があった。
「道の駅 越後市振の関」がある市振地区から「子不知トンネル」のある歌地区までの約15km全体が難所で、特に国道8号の展望台がある直下付近は夫婦も親子も相手の安全を確認する余裕も持てず、取り敢えず波を避けられる安全な岩陰で待機し、次の波までに命懸けで走り抜ける、そんな場所だった(地図を参照されたし)。
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この難所を「親不知」と名付けた語源の一つは、源平合戦に敗れて越後国五百刈村(現在の長岡市中之島.)の所領に蟄居していた 平頼盛の元を訪ねて北陸道を旅した妻女が連れていた子供を波に浚われた。その悲しみを詠んだ歌が始まりと伝わっている。   「 親知らず 子はこの浦の 波枕 越路の磯の 泡と消え行く 」
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平頼盛は 平清盛 の異母弟で、母親は平治の乱に敗れた 頼朝の助命に尽力した 池禅尼(清盛の継母)。
京都から越後へ行くには北陸道が唯一、間道の東山道(後の中山道)は険しい山道で危険も多かった...
物語としては面白いのだが、当時の平家棟梁で甥に当たる 宗盛との仲が芳しくなかった頼盛は平家の都落ちと殆ど同時に鎌倉に亡命している。もちろん越後に落ち延びた記録も妻女(八条院の女房)が越後へ旅した記録も有り得ず、これは話を面白くするフィクションに過ぎない、らしい。
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駅舎のすぐ前には日本海が広がり、海水浴シーズンには賑わうだろうと予想される。駐車場の一部は高架下になっているため悪天候のP泊には向いている。大型車の停泊が比較的多く、アイドリングに悩まされない注意が必要。入浴施設が比較的近くにあり環境も静かなので意外に快適なP泊スポットになる。

基本データ

糸魚川市大字外波903  025-561-7288  休業:水曜と年末年始  国道8号沿  日本橋から一般道で 322km

リンク先
近くの駅は

越後市振の関:9km  能生:29km  うなづき(富):29km  小谷(長):38km  うみてらす名立:39km  あらい:70km

駐車場

公称は大型車15台+普通374台、海水浴シーズンがやや不安だが収容力は充分。海沿いに長く伸びていて駐車しやすい。

騒 音

北陸道の高架下に停めても車輌の通過音は気にならないレベル。屋根付き駐車場でP泊している感じで夜間もかなり快適だ。

物産館

高架下の「親不知おさかなセンター」は9時半〜18時半・公称は無休、「名立」ほどではないが地元の魚介類が豊富で安い。

食事処

敷地一番奥の「漁火」は10〜20時・水曜と年末年始休み、海鮮料理がメイン。落ち着いた雰囲気で海の展望が素晴らしい。
  軽食の「レストピア」と併せたメニューの詳細は公式サイトで。

軽 食

「おさかなセンター」横のレストピアは9時半〜18時半・12/31〜1/1休、休憩所と売店と情報コーナーを兼ねたセルフサービス。

休憩施設

軽食コーナーに同じ。テーブルが数台置いてあるが売店と軽食堂を兼ねているため落ち着いた休憩は無理。

トイレ施設

24時間トイレは高架下の手前と奥の2ヶ所ともやや施設が古く管理不足気味、障害者兼用を含めウォシュレット設備なし。

入浴施設

駅へ入る信号を山側へ約500mに市営の 親不知交流センター・まるたん坊、9〜21時・無休、眺めの良い内風呂と休憩室のみ
  だが気軽に利用できる。宿泊施設やキャンプ場を備えている。シャンプー類完備、300円。

犬の意見

すぐ前の広い砂浜(海水浴場)でノーリードで遊べる。温かい季節なら水浴もOK、敷地の奥にはウッドデッキと遊歩道もある。

近隣の見所

親不知を見物するには約2.5km富山寄りの国道右に車が2、3台停められる程度の展望台(カーブに注意)か、もっとじっくりと
  見たければ更に1km先右側の 親不知観光ホテルの駐車場から歩行者・自転車専用の旧街道を歩くと良い。
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10kmほど糸魚川市寄りで日本海に流れ込む姫川河口周辺は翡翠(ヒスイ)で知られている。国道148号を南下した姫川支流
  小滝川の ヒスイ峡から主に産出するが、天然記念物なので採取は犯罪となる。姫川下流や河口の青海(おうみ)など糸魚川
  付近で探すのが普通らしい。見つかる可能性は低いが本気で探すならこんなサイトで事前に情報を仕入れよう。

P泊する時の
総合評価
 ★★★★★★★★★★   EV車充電・可、Wi-Fi接続・可、 新潟県で EV充電できる道の駅」を参考に。


     

        上: 北陸本線の親不知駅から1km弱だから歩いても苦にならない距離、駐車場のすぐ上を通る北陸道と海の間に伸びる細長い部分が道の駅の敷地
になる。海に向かって左手は親不知漁港、目の前には比較的波の穏やかな海水浴場が広がっている。高速道路の下は屋根のある駐車場だから
当然日陰もあるし、レストランや軽食堂や固定のトイレまで整備されている海水浴場なんて探しても滅多にない。夏は間違いなく混雑するから、
期間中は旅行の立ち寄り候補リストから外す方が無難だろう。


     

        左: 道の駅の最も奥にある食事処の「漁火」(メニューはこちら・下段)と、高速道路下の「翡翠ふるさと館」。漁火では夕日を見ながら食事できるし、
翡翠ふるさと館では青海川上流の橋立ヒスイ峡(地図)から掘り出された102トンの巨大な翡翠原石を展示している。現地では今でもヒスイの
原石が大小40個以上もゴロゴロしているらしいが、持ち出しは全面的に禁止。
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        中: 「ふるさと体験館」では料理体験や蕎麦打ち体験、ダイビングスポットなど観光案内が業務だが殆ど開店休業状態、このタイプはむづかしいね。
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        右: トイレ棟も高速道路の下に建っている。道の駅が開業したのは1988年、四半世紀が過ぎているから施設が陳腐になり老朽化するのも当然か。
特に汚れが酷い訳ではないが、身障者用も含めて清潔と言えないレベル。最後に訪問してから6年過ぎているから改善されている、かも。


     

        左:外見が殺風景で入りにくいけど中身は悪くない「親不知おさかなセンター」。地元で水揚げした魚介類をすぐに並べているから新鮮さは保証付き。
漁港が完成してからは魚種も入荷量も大巾に増えたらしいから土産物の購入には隠れた穴場だと言える。
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        中: レストピアには食事処と土産物売り場がある。メニューはこちら、少しグレードが高い「漁火」よりも庶民的で、TPOで使い分けできる。
土産物売り場では小さな翡翠の原石なら500円から、ストラップや根付は1050円から扱っている。これは土産物向きだ。
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        右: 2011年に整備工事が完成した親不知漁港は道の駅西側に隣接している。関東と違って北陸は魚影が濃いのだろう、投げ釣りでカレイ・キス・
アイナメなどが良く釣れると聞いた。早めに着いてから夕方までのんびり釣りを楽しんで道の駅でP泊、そんな一日を過ごすのも面白い。


     

        左: 高速道路の下は屋根付きの駐車場に利用できる。気になるほどの騒音や振動は感じられないからP泊の好適スポットだ。
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        中: 駐車場の海側に置かれた海亀のブロンズ像は長さ6mで重量は5トン、左眼にエンジェル・右眼には小鳥のレリーフが埋め込まれ、外波地区の
シンボルになっている。厳密にはウミガメの生息域は熱帯と亜熱帯が中心で日本海の北部沿岸で見られるのは例外中の例外になる。
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        右: レストランの先には木の遊歩道が設置され、浜辺まで降りるスロープもある。海水浴場の砂浜はここで途切れ、北に向かってテトラの列が続く。
北陸道は緩やかな登り坂となって北陸本線の親不知駅の近くで線路をを跨ぎ、子不知(こしらず)トンネルに入る。


     

        左: ここからは2007年冬のスナップ。市振側から峠を下って道の駅入口の信号に近づく。国道は一部がスノーシェッドになっているし除雪作業も頻繁
なのでスタッドレスを履いていれば支障はないが、積雪量によっては通行止めになる。高速北陸道の方は大部分がトンネルのまま富山県まで
行かれるから、雪道の運転に慣れていない場合は利用する方が得策かも知れない。
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        中: さすがに積雪時期の年末の夕方には道の駅に立ち寄る車は例外中の例外で、2時間の間に見たのは業務中らしいライトバン一台だけだった。
心なしかウミガメの銅像も寂しそうで、しかも寒そうに縮まって見える。
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        右: この時の親不知漁港はまだ工事中、前回は真っ青だった空も黒い雲が覆っている。整備工事の完成は2011年を待たなければならない。


     

        上: 積雪は40cmぐらいだったろうか。犬どもは喜んだり寒がったりしながら走り回っていたっけ。もう楽しかったこの時代は戻ってこないけどね。
古い旅行写真を整理していると忘れていた日々のスナップが見つかって暫く思い出に浸る、そんな繰り返しになってしまう。
前の年にネットオークションで買ったホイール付きスタッドレス6本(中古八分山・約6万円)は実に正解だった。後輪がダブルタイヤのコースターに
スタッドレスを履かせると、重量があるせいか無敵の踏破性能でスリップ知らずになる。今では犬どもと同様に手元から去ってしまったが。


     

        左: こんな日は「翡翠ふるさと館」も開店休業、早くに閉めて誰もいない。我が家の犬が軒下で雨宿りならぬ雪を避けているように見える。
        中: 犬は雪の駐車場を走り回り、頭上の北陸道は上下に波打つ起伏を見せて親知らずの崖に消えていく。遠くの岬は能登の七尾あたりだろうか。
        右: 寒がりの妻は車から出てこない。車巾灯が点いているのは消し忘れではなく、ヒーターを効かせてぬくぬくと温まっているからだ。


     

        上: 道の駅から2kmほど西、片側一車線の国道8号が大きくカーブする外側に車2〜3台が止められる展望台があり、北陸道で最大の難所だった
親不知の姿を眼下に見下ろすことができる。昔の海面は現在より数m低く、更に満潮の時間帯だったため断崖の下に通っていた古道の姿は想像
するしかないが切り立った崖を波が洗う姿は凄絶で、その波打ち際に通じる狭い道を走り抜ける旅人の姿が目に浮かぶようだ。
国道8号はここから急坂となって山腹を駆け上がり、左に見えるスノーシェッドの中に消えていく。