栃木県25駅の中で 11番目に開業した駅   那須与一の郷  

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【 この地域は弓の名手・那須与一の本拠地と伝わる。施設は広いが税金もそれなりに浪費している。】

地図
平成16年春開業の、栃木では比較的新しい駅の一つ。駐車場は広くて余裕があり、施設全体も管理が行き届いている。扇の形を模した屋根を持つ駅舎の各コーナーは内部で連結しており、左から伝承館・ギャラリー・食事処・加工物産館・農産品・広い休憩&案内機能、別棟の清潔なトイレ棟が並ぶ。
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正面の通路手前に建つ那須与一の騎馬像と駅舎の間には池が造られており、これは屋島の合戦で海辺に乗り入れた馬上から扇を射落す姿をイメージした、軍記物語に依拠したレイアウトだろう。
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物販施設はかなり広いが地域をPRする情報コーナーに比べると控えめで、駅の基本機能を重視する姿勢は好感が持てる。ただし伝承館・ホール・ギャラリーなど活性化が必要な施設も多い。
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  ※与一と扇:この描写は平家物語(長門本)に記載されているが、成立したのは屋島の合戦から
50年以上過ぎた1240年頃と推定される。史書として相応の信頼が置ける「吾妻鏡」の寿永四年(1185)2月19日の屋島合戦の条には義経の家臣・佐藤継信戦死の記録はあるが、那須与一に関する記述は見られず、軍記物語特有の脚色らしい。ただし与一が弓の腕前に優れた武者で11番目に産まれた男子であるにも関わらず、兄たちが平家に与して失脚したため那須家の家督を継いだことは史実らしいる。与一の墓所(伝承)は8kmほど南の箒川南岸にある玄性寺(観光協会サイト)に残っている。
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敷地の裏手にある那須神社は第十六代仁徳天皇時代(在位は394〜427年・古事記による)の創建。延暦年間(782〜806)に征夷大将軍の坂上田村麻呂が第十五代応神天皇を祀って八幡宮に改めた、と伝わる。陸奥に遠征した坂上田村麻呂が蝦夷を率いるアテルイやモレと戦ったのがこの時代で、その後は那須一族および支配権を継承した黒羽藩主大関氏の崇敬を受けた。昭和26年、神社本殿と楼門は国の重要文化財に指定されている。

基本データ

大田原市南金丸1584-6 0287-23-8641  休業:月曜と1/1〜1/3  国道461号沿  日本橋から一般道で 151km

リンク先
近くの駅は

にしなすの:14km  東山道伊王野:15km  ばとう:17km  湯の香しおばら:23km  明治の森黒磯:24km  きつれがわ:25km

駐車場

公称は大型車10台・普通車93台、かなり広くて余裕がある。大きなイベント以外に渋滞するほどの混雑はない。

騒 音

夜間の交通量は少なくて静か、どこでP泊しても特に支障はない。すぐ前に駐在所があり保安上も安心。

物 販

9時〜17時、それ程広くはないが手作り豆腐工房や地元の野菜類など、特色のある地場産品が豊富で魅力がある。国道を5kmほど西が大田原市の中心街で食品スーパーなどが点在する。北西2km弱の裏通り(福祉大の裏)にファミマあり。

食事処

「扇亭」は11〜14時半(休日は15時)・12〜2月の月曜休。落ち着いた雰囲気で一見高そうな入口だが価格はやや安め。
メニュー例はこちら、天丼750円か天もり蕎麦850円がお薦め。駅舎すぐ横で弁当・惣菜を扱っており価格も手頃。こちらは限定の与一弁当(410円)が安くて美味しかったが廃番になった(コスト割れか?)。前の屋外休憩施設が利用できる。

軽 食

カプセルのアイスクリームショップは10時〜15時(休日は16時)、屋内の物販隅にもジェラートなどを扱うコーナーがある。

休憩施設

9〜18時。情報コーナー兼用で設備も充実しており、広くて快適。その他、竹のギャラリー(9〜17時)でも休憩できる。

トイレ施設

別棟の24時間トイレは広くて管理も良いがウォシュレット設備は障害者兼用だけ。9〜17時の間は「竹細工ギャラリー」にある手入れの行き届いたウォシュレット付きトイレが利用できる。

温浴施設

駅の敷地とその周辺には立ち寄り入浴の施設なし。
北東7kmの黒羽運動公園隣に市営の 五峰の湯、10〜21時(受付は20時)・月曜と第4火曜と12/29〜1/1休、露天・サウナ・
  食堂あり、500円。個人的には、約17km離れた「ばとう」に近い二軒の温泉の方が気に入っている。

犬の意見

敷地の左側に芝生広場があり、遊ばせるスペースは十分。駅舎裏手の那須神社の境内の周辺でも散歩できる。

近隣の見所

構内の伝承館(有料・300円)と竹のギャラリー(無料)でそれなりの時間が必要になる。
歴史に興味があればすぐ裏手の那須神社と少し離れた那須氏菩提寺の幻性寺 訪問レポート(サイト内リンク・別窓)へ。

P泊する時の
総合評価
 評価は ★★★★★★   「快適マーク」のレベルかどうか、ちょっと迷う。


     

        左: 駅舎の概略などの紹介。現在はメニューの一部(例えば海老天丼や与一弁当の廃止)が変更になっている。与一伝承館は有料施設。
        中: 敷地の右側にあるメイン駐車場部分。背後は那須神社参道杉並木が始まる国道沿い、ここの左隅付近がP泊のベストスポットになる。
        右: 国道の筋向いにガソリンスタンドと駐在所、他にラーメン店なども点在している。2km弱西の国際医療福祉大裏手にはコンビニがある。


     

        左: 颯爽と弓を引き絞る那須与一騎馬像。厳密に位置を考えると、沖の扇(駅舎の屋根)に向って射るのが本来の姿なんだけどね。
        中: 与一像の後に続く通路を渡って左の隅が有料施設の「与一伝承館」。率直に言うと、パンフレットを見れば間に合うレベルだと思う。
        右: 右側には駅舎の棟が続く。そう言われてから眺めれば、屋根の形が扇の姿を模している。なにしろ駅名が「那須与一の郷」だから。


     

        左: 情報館から池を右に見て与一の銅像に向かう遊歩道。ベンチや芝生を配置したレンガブロックの雰囲気は良いが池の水質は悪い。
        中: 池を隔てた緑地から見た駅舎、背景に続く那須神社参道の樹林が美しい。画像の右が与一騎馬像、駅舎に渡るメイン通路が見える。
        右: レンガ調ブロックを敷き詰めた池の右側通路を駅舎へ。正面が地域の風物を紹介する情報館、右側には扇の紋を付けたトイレ棟が続く。


     

        左: 別棟の24時間トイレは広くて管理も良いがウォシュレット設備を備えるのは障害者兼用だけ(2008年現在)。改善されると良いけど。
        中&右: 情報館の開設時間は9時から18時、係が常駐して大田原の観光や産業、文化や歴史をマルチ・ディスプレイなどで紹介している。


     

        左: 情報館は簡単な休憩機能を備えている。屋外にベンチなどは点在しているが、駅舎が広い割には専用の屋内休憩スペースがない。
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        中: 屋外の休憩施設が使えない寒い季節や悪天候の場合、屋内での休憩にはこの情報館か後述の「竹のギャラリー」を利用しよう。
どちらも持参した弁当を利用できるような場所ではなく、休憩スペースの不足はこの駅の大きな不備だと言えそうだ。
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        右: 情報館と棟続きの左側が産直野菜以外の品物を扱う物産館(9時〜17時半)。豆腐やジェラート、農産・畜産物の加工品を扱っている。


     

        左: 「与一とうふ工房」では栃木県産の大豆を使用した豆腐(200円)、がんもどき、おからドーナツなどを昔ながらの方法で製造している。
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        中: 同じく栃木県産のブルーベリー・イチゴなどを加工したジェラートの販売コーナー。黒豆や栃木三鷹(唐辛子の品種)を使った新商品も人気が
高い。シングル250円でダブルは350円だから価格もリーズナブルだ。
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        右: 問屋から仕入れた平凡な土産物は少なく、ここでしか買えないオリジナルの農産・畜産加工品が多い。価格がそれなりに高いのが難点。


     

        上: 産直野菜の販売所は9時〜17時の営業で地元農家が栽培した花鉢も扱っている。もっと山沿いの地域に行くと山菜を含め他にない品物も
見られるのだが、那須の大田原の周辺は一般的な農村地帯なので平凡な作物がメインになる。値段は特に高くもないし安くもないし、強いて
特産品選ぶなら唐辛子か。若い頃、大田原出身の知人が居た...宮城で婿養子に入った噂は聞いたけど、どうしいるか...。


     

        上: 道の駅にしては本格的な料理を売りにする「レストラン扇亭」は11時〜14時半、何となく値段が高そうな雰囲気だが、実際はそれ程でもない。
ない。食事代は気にしない裕福な方には限定30食の 大田原牛すき重 なんか如何でしょうか。和牛の原種は基本的に全て同じ、育てた環境で
那須牛だとか飛騨牛だとか神戸牛だとか松阪牛だとか称してるだけなんだよね。肥育の手間はかかる、それだけの話。
まぁそれは兎も角、食事処の雰囲気は悪くはない。個人的に、ほんとに旨いものを食べたければ道の駅の食堂には行かない、という事。


     

        上: 私は手軽に食べられるB級グルメをチョイスする。ひょっとしたら「扇亭」と同じ厨房で調理しているのかも知れない惣菜コーナーの「真扇」は
9〜14時半。屋外の休憩施設が隣だから犬と一緒に食事ができるし(もう死んじゃったから夢だけど)、財布には優しいし周囲に気遣いせず
食事を楽しめる、道の駅のあるべき姿(笑)。限定品の「与一弁当」、煮物・フライ・サラダなどが付いて410円は絶対にお買い得だったけど、
現在は扱っていない。出血サービスだったのか、それとも「扇亭」のメニューとの兼ね合いか。現在では500円の幕の内弁当と唐辛子入りの
コロッケ(100円)がメインになっているらしい。その他お握りや惣菜などは町の弁当屋っぽい品揃えだ。


     

        左: そのB級グルメ(失礼)を購入して空腹を満たすのがこの場所、「真扇」、のすぐ隣だから「チン」して貰うのを座って待ってても構わない。
我が家のゴールデンミックス(白い雌)は2011年12月24日に、右側のゴールデン・茶色レトリーバ(牡)は2013年7月5日に死没した。
死んだ子の年を数えても意味ないのだけれど、資料を整理するたびに画像を見つけると涙、また涙の繰り返し。
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        中&右: 物産館と産直野菜棟の間にあるコンテナショップでは普通のソフトクリームやコーヒーを扱っている。2010年前後に撮影した画像なので
現在も営業が続いているかどうかは判らない。物産館には値段の比較的安いジェラートコーナーがあるから全く重複すると思う。
屋外のテーブルで食べられるのは楽しいけれど。


     

        左: 敷地の最も左にある有料施設の「与一伝承館」。9〜17時、入館料300円。からくり人形による屋島合戦の様子や那須家に伝わる武具などを
武具などを展示している。前段で書いた通り、与一が扇を射落とした話は軍記物語の捏造と考えるのが定説なのだが、四国の屋島には与一が
馬を海辺に乗り入れ、波に揺られないよう足場を固めた岩もある。それを考えれば人形による活劇再現など可愛いものかも知れない。
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        中: 伝承館の右手にある「竹のギャラリー」は9時〜17時、入観無料。以前に旅行で立ち寄った 越前竹人形の里(桁違いに凄い、数十万円の作品も
あり、妻は1時間も出て来なかった)に比べると完成品の陳列だけなので物足りないが、ベンチなどを置いてあるのは有難い。
でもこんな設備を作るのなら落ち着いて過ごせる休憩室にした方が道の駅らしいし旅人も喜ぶと思うけどなぁ。
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        右: 発想が卑しいけど、中でも一番高そうな国指定重要無形文化財(いわゆる人間国宝)勝城蒼鳳氏の作品「かげろう」、値段は判りません。
詳細は こちら(大田原市のサイト)で。