栃木県25駅の中で 18番目に開業した駅
しもつけ
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【 古都・下野市の4号バイパス沿いに完成した大型施設。道の駅は少しづつ新しいスタイルを目指す。 】
次々と4車線化(一部は6車線)と立体交差化が進む新国道4号バイパス。埼玉県の「庄和」、茨城県の「ごか」に続いてバイパス沿いに三ヶ所目の大型駅が開業した。
「ごか」まで約37kmだから中間の野木町あたりに大型の新駅が出来ても不思議じゃないし、「しもつけ」を過ぎたバイパスが宇都宮北東部で旧国道と合流するまでの23km区間にも計画が持ち上がるかも知れない。
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大型の道の駅が林立する競合時代を迎えて今まで以上に売り上げ重視の傾向に拍車が強まったら楽しくないけど、隣町に先行された市町村の観光協会やJAの役員は直販館で野菜が飛ぶように売れるのを見て「我々も負けずに頑張ろう!」などと思うんだろうな。個人的には北関東道の上三川IC付近、ジョイフル本田と国道121号までのバイパス沿いに出来たら面白い、と思う。いずれにしろ全ての道の駅を廻ってレポートする夢も実質ギブアップだから、どんどん増えればいいさ(笑)。これからは関東近県に軸足を置くのだ!
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2006年に南河内町と国分寺町と石橋町が合併して発足したのが下野市。人口約6万人だから大きくはないが奈良時代からの官道・東山道が通っていた由緒正しいエリアで西部には下野国分寺跡、中部には下野薬師寺などの史跡も点在している。さらに道の駅から2km東には地域医療の中核を担う自治医大付属病院がある、ここに定住するのも悪くないなと思えるような町なのだ。いちおう紹介しておくと、私は群馬が一番だと思っていた「かんぴょう」の生産は栃木が日本一。
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その他、市の東部を南北に流れる田川(鬼怒川の支流)と、西部を南北に流れる姿川(思川の支流)の水利を生かした農業が道の駅の広い産直野菜売場をバックアップしている。南に流れ下って思川に合流する姿川なんて、夢があっていいね!
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夢と言えば...敷地の右側にはカラフルな物見塔(高さ14m)があり、展望台から北西60kmの日光連山や南東30kmの筑波山など関東平野360度の展望が楽しめる。今回は運転疲れのためパスしたが、次回は是非とも登ってみたい。
| 基本データ |
下野市薬師寺3720-1 電話:0285-38-6631 休業:第1と第3水曜と1/1〜1/2 国道4号沿 日本橋から一般道で 86km |
| リンク先 |
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| 近くの駅は |
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| 駐車場 |
公称は大型車40台+普通車279台、大型車兼用以外は分離されている。駅舎から多少離れてもOKなら駐車に困る事はない。 |
| 騒 音 |
国道側と大型車兼用を避ければ特に騒音は気にならない。駅舎寄りで車路とトイレの近くを避ければP泊にも支障はない。 |
| 物 販 |
9〜18時(6〜8月は19時まで)、価格は普通で農産品も特に安くはないが、種類と量は豊富。園芸花鉢のスペースも広い。 |
| 食事処 |
● メニューも雰囲気も異なる2軒が営業しているからTPOで使い分けよう。どちらも財布に優しい価格設定をしている。
シックな佇まいの地産地消レストラン源天は11時〜15時半と17時〜21時、リーズナブルな定食屋の一休は9時〜20時半。
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| 軽 食 |
● 駅舎内にはジェラートの伊澤いちご園と手作りパンのパンデパルク逢とスウィーツのブルージュとケーキのグリンデルベルグ。
● 休憩室の向い側に「B級グルメコーナー」がオープンした。通常の屋台より雰囲気は良いし選択肢も広く価格も高くはない。
「たこ焼きとタイヤキの富次郎」の他に「太麺焼そばのアジアン屋台」や「から揚げのいろは」や「漁協組合の鮎の塩焼き」など
B級グルメが並ぶ。全て9〜18時(夏は19時)、すぐ前の広いテントの下にガーデンテーブルがあり落ち着いて食べられる。 |
| 休憩施設 |
広い情報&休憩コーナーを備えている。トイレに併設しているのが少し気になるがソファなども充分に備えている。
駅舎左奥の通路周辺にも数台のベンチが置いてある。暖かい季節には外のテント下も休憩には便利。 |
| トイレ施設 |
身障者兼用も含めて洋式は全てウォシュレット付き。床の汚れが少し気になったけど、これは多分偶然だろう。女性用トイレには気の利いたパウダールームも設けてあるらしい。 |
| 温浴施設 |
● 6km西の市役所先に福祉センター天平の湯、10〜20時半・火と第1水(祝日以外)と年末年始休、300円(65歳〜200円)。 |
| 犬の意見 |
敷地の裏手にもバイパスの反対側にも農道が延びている。小川沿いの細道を歩いても良い。 |
| 近隣の見所 |
● 駅の2km西に下野薬師寺跡と龍興寺(周辺地図)。薬師寺別院の安国寺が戒壇跡を、鑑真が開いた地蔵院の跡を継承する
龍興寺が鑑真の墓所を守る。龍興寺境内には政争に敗れ薬師寺に左遷されて死没した弓削道鏡を葬った塚がある。
● 「思川」で紹介した下野国庁跡(外部サイト)と下野国分寺跡(下野市のサイト)は下野市のエリアで駅から約8km東。4月末の
連休初め前後は天平の丘公園(観光協会サイト)の桜も満開になる。更に約2km東の小金井駅に近い久保公園(地図)には
奈良時代の重要な官道だった東山道跡も発掘復元している。これらは下野東山道の史跡群(サイト内リンク・別窓で)。 |
P泊する時の 総合評価 |
評価は ★★★★★★ 特に快適ではないがP泊には支障なし。快適なP泊を求めるのなら「みぶ」か「にしかた」へ。
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左: 看板から転写した道の駅のレイアウト図。冒頭の鳥瞰図はグーグル・アースで、完成した建物を含んだ姿が載ったのは2014年5月末だった。
場所によって違うだろうけど、下野市周辺の撮影周期は3年前後か。ちなみに、ヤフー地図は8月現在まだ更新されていない。
この図面を見ると「B級グルメ」部分はトイレ前のカーブした駐車場の前でイベント広場は実質的に消滅、駐輪場は物見塔の手前にある。
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中: バイパスの上り車線からは敷地手前から側道に入る形になるため進入しやすい。下り車線は側道から立体交差を潜って駐車場に入る。
右: 普通車用の駐車場はL字型に配置した駅舎に近い部分、他は大型車と混在する。フラットで殺風景だが物見台近くが幾分空いている。

左: 物見塔前からメイン駅舎を。左側の樹木横は今は「B級グルメ」コーナーになっているが撮影した2011年OPEN直後は広々としている。
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中: 左側の駅舎(物販と食事)と右側の駅舎(休憩室とトイレ、更に右側が物見塔)の間の屋根下には数台のガーデンテーブルがある。
2014年春には下に書いた「B級グルメコーナー」と共に屋外の休憩コーナーが完成したが、それまでテーブルがあるのはここだけだった。
屋根の左側には食事処「源天」の客席が並ぶガラス壁がある
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右:トイレ棟は概ね清潔で設備は文句なしに整っている。女性用にパウダールームを設けてあるのも地域として画期的な配慮だろう。

左: トイレには自動ドアの付いた休憩室経由で入るのも可能。奥のドアから駅舎の裏庭に抜けると左側が自販機の並ぶ休憩テラスへと続く。
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中&右: 休憩室の利用は9時〜18時、柔らかなソファを配した広いスペースだがトイレの出入口に隣接しテーブル類も置いていないため飲食など
には利用しにくい。この駅には、例えば家族が弁当持参で休憩できるようなスペースの提供を想定しなかったのだろう。これは下に書いた
「B級グルメコーナー」にも共通する部分で、「この駅のコンセプトには必要ない」と判断したか、単純に配慮が足りなかっただけか...
企画者に尋ねないと判らない部分ではある。私は「品の良さを求め過ぎた結果のミス」みたいな気がするけど。

左: 上から2段目に画像を載せた屋外休憩コーナーのガーデンテーブルは「B級グルメコーナー」の前に移設した。現在は木製ベンチが10台ほど
並んでいる。自販機の前はこれで充分だけど、「食事が出来る屋内の休憩施設」は特に北関東では絶対に必要だと思う。
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中&右: 園芸の鉢花を扱っている大型のホームセンターは5〜6kmほど離れているから産直野菜と並んで集客の良い商材になると思う。定位置を
決めずに駅頭の軒下だけで展開しているのは如何にも残念。自販機前の屋根付き休憩所に上手く混在させ、裏庭にかけて展開すれば
魅力のある売場が作れると思う。

上: 休憩室前の別棟軽食施設は最初に訪問した2011年4月には建っていなかった。増床したのは2014年3月だから、機能不足に気付いて
追加したか、業者の提案に応じたのだろう。通常の屋台より雰囲気は良いし立ち寄り客の選択肢も広くなるし、軽食としての価格も納得できる。
ここでは「たこ焼きとタイヤキの富次郎」の他に「太麺焼そば」や「から揚げのいろは」や「漁協組合の鮎の塩焼き」など四軒のB級グルメが並ぶ。
全て9〜18時(夏は19時)。しかし「富次郎」は北関東の道の駅には全てテナントで入ってるね。

左:すぐ前の広いテントの下にガーデンテーブルが並んでいるから落ち着いて食べられる。このテントも開駅当初は設置していなかった。
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中: 地元下野市の専業農家・伊澤いちご園がジェラートの店をOPEN。定番の20種類には季節で変る「旬」のフレーバーも数種類、それなりに
楽しめるらしい。シングルのカップ380円、コーンだと410円だから値段は少し高めか。営業は9時〜18時(6〜8月は19時)。この画像は
2011年のOPEN当初で、今では屋外の「B級グルメコーナー」に移転した「富次郎」が右側にある。2014年5月に再訪問した際にも看板は
残っていたが営業はしていない、と思う。この狭い場所でテイクアウトを含めた客数に対処できると考えたとしたら、素人だね。
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右: リーズナブルな価格設定でセルフサービスの食事処「一休」も「源天」と同じ22時の閉店が現在は21時になった。麺類は高めで御飯類は
やや低価格、食べてないので味と盛り具合は不明だけどカツ丼・親子丼の500円は安い!昼食前後の時間帯の混雑は覚悟すること。

左: メイン食事処「源天」のお薦めメニューは2011年「とちぎ元気グルメ選手権」で優勝の「しもつけ丼」850円、鶏肉は特に好きじゃないし
実際に食べてないから評価は出来ないけど、コシヒカリと鶏肉は下野産で味付けは塩とタレの二種類らしい。まぁ人気が高いから多分美味しい
のだろうけど、最近のグルメ情報は全く信用できないからねぇ。営業は21時まで、市街地ではない道の駅で9時まで開いているのも珍しいが、
開駅当初の閉店は22時に設定していた。採算が取れる筈ないから、そのうち20時閉店になるかも知れない。
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中: 照明が少し暗め、落ち着いた内装と什器で雰囲気を統一している。道の駅の食堂らしくないとも、高級感を出す試みとも受け取れる部分で、
長期的にユーザーが出す評価には興味がある。計画時点で綿密な客層予測調査を行ったのか、も含めて。
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右: 屋外のウッドデッキにも雰囲気の良い客席を設けてある。すぐ横には花壇と芝生ガーデン、右側は自販機のある屋外休憩所に続く。

上: 産直野菜や食品売場は高級感を前面に出した雰囲気で、都内の「成城石井」や静岡の「あおき」みたいに照明を下げて訴求している。
従来は安さ・新鮮さ・素朴さを売りにしていた道の駅が地場野菜の売場まで手の混んだ演出する必要性は感じないが、道の駅の売場にも
食品スーパー並みの差別化が必要な時代だと考えているのかも。品物は豊富だが、産直を訴える割に価格設定は高めだった。
個人的には「そんな付加価値が道の駅に求められているの?」と質問したいけど、そんなの運営する側の勝手だよね。

左&中: 野菜売場を撮影したのはOPENして20日ほど後の平日(4月12日)17時過ぎだった。正確な値段は覚えていないが大根は170円ほど、
フルーツトマトも結構高い値札を付けていた記憶がある。食品スーパー並みか、少し高い値段じゃ閉店間際に売れ残りが多いのも当り前で、
もっと安く提供する工夫が必要、という事だろう。例えば山梨の「とよとみ」のように主婦グループが観光バスで乗り付けるし、昼頃に行ったら
平台は完全にカラッポだよ。流通コストを省いた筈の産直なのに閉店間際まで売れ残ってるなんて恥だと思わなきゃ。
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右: 手作り惣菜と弁当のコーナーは種類が多くて選ぶのに迷うほど。入口横の電子レンジは食品スーパーと同じで自由に利用できる。
暖かな季節は屋外のガーデンテーブルで良いけど、寒くなったらどこで食べようか。

左:「パン工房パンデパルク逢」は宇都宮市で2店舗を経営している老舗。工場から配送してると思っていたら、奥の石窯で焼いているらしい。
毎月11日の「支援パン」の売上げを全額被災地に寄付し続けているのは偉い!パンを買ったらその日の「支援パン」を一つ追加しよう。
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中: 道の駅らしくない本格的なケーキショップや和菓子のコーナーもある。あちこち動き回って見ていたら店の名前も判らなくなっちゃった。
「グリンデルベルグ」か「めるしー」か「ブルージュ」のどれか(笑)。似たような店が何軒も並んでいるのは考えものだ。
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右: 物産館左奥にもトイレがある。食事処が夜まで営業しているためで、利用者以外の客も24時間トイレと同様に使えることになる。