栃木県25駅の中で 17番目に開業した駅   にしかた 

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【 設備は整っているのに魅力に乏しい駅。食事処まで外部委託になり地域性が更に失われた。 】

鳥瞰図
太平洋に面した茨城県日立市から栃木県足利市までを結ぶ国道293号の西方バイパスに面している。すぐ裏手に町役場とJAが母体になって設立した地域医療の要・西方病院が建っており、すぐ東には東武日光線の金崎駅がある、いわば西方町の中枢地域である。
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トイレ棟の横から と書かれた黄色いタンクが見えるが、残念ながら入浴施設ではなくて17リットル100円の温泉スタンド。源泉は51℃で湧出量(汲み上げ量かも)は毎分430リットル、温泉施設の少ない栃木県南部では貴重な観光資源になのだが、地権者と源泉の権利者の思惑などが絡み合って入浴施設が造れない、らしい。少し離れた場所に造った立ち寄り湯にタンクローリーで給湯しているとの話だから、利権がらみの話かも知れない。
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ついでに...知らない人も多いけど、佐野市の道の駅「どまんなか たぬま」のすぐ裏(地図)には無料の温泉スタンドがある。詳細は観光協会のサイトで。一回400リットルまで、湯温は26℃だと記憶している。
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周辺の栃木市・大平町・藤岡町・都賀町は2010年春に合併したが、西方町と東隣の壬生町は平成の大合併に参加しなかった。ただし09年2月の町長選挙では合併推進派が大差で当選し、人口7,000人弱の小さな自治体・西方町は2011年10月1日に栃木市に編入合併となった。一方で合併の2年前に開いた道の駅は2014年春に営業時間を延長し、火曜日の定休日も廃止して年中無休(年末年始を除く)に改め活性化を図っている。
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設備は整っているのに客を惹き付ける魅力に欠けている駅だと感じさせていたのも事実で、たぶん運営者側に蓄積した危機感が今回のリニューアルになり、食事処の外部委託に繋がったと思う。栃木市の南部(旧藤岡町)の「みかも」は繁盛しているのに北部(旧西方町)の「にしかた」はもう一つ勢いがない、市がどんなテコ入れを考えるのかも含めて、今後の推移を見守りたい。

基本データ

栃木県栃木市西方町元369-1  0241-67-3802  休業:1/1〜1/3  国道293号沿 日本橋から一般道で 98km

リンク先
近くの駅は

みぶ:8km  しもつけ:19km  思川:22km  どまんなかたぬま:25km  ろまんちっく村:25km  みかも:26km サシバの里:43km

駐車場

公称は大型車17台+普通車105台。収容力に余裕はあるけれど、このルートには外食やコンビニが少ないため、人気が定着すれば利用する車は多いかも知れない。もしも都賀西片PAにスマートICでも出来れば客数も増えるだろうけどね。

騒 音

進入路は駐車場の左右両側にあるが大型車エリアは分離されており、特に騒音は気にならない。駅舎前の右隅がP泊向き。

物 販

農産品をメインに扱うコーナーと土産物などを扱うログハウスの物産館(共に9〜19時)に分かれている。地場野菜は豊富で価格もまぁまぁレベル、物産館の扱い品もオリジナル商品に力を入れている。全体に雰囲気も悪くない。500mほど裏手(役場の先)に小さな食品スーパー、駅から1kmほど東北道寄りのバイパス沿いにセーブオンがある。

食事処

別棟の農村レストラン・ふるさと一番は無休で10〜21時の営業に変更した。メニューの基本は和食と蕎麦、背なしのスツールと緑と赤のテーブルクロス(クリスマス対応?)の変な組み合せだが雰囲気は悪くない。次に来る時にもテーブルクロスを使っていれば偉いけど清潔に保つのが大変だよ。→(2014年5月、スツールは普通の椅子に、テーブルクロスは廃止していた)
2015年春に訪問した際の「日替り定食」は落第点だった(詳細は下記画像で)。改善された事を祈りたい。現行メニューは こちら

軽 食

食事処横にジェラートコーナー(9時半〜18時)、とちおとめのジェラート350円(300円から値上げした)がメイン。食事処のドリンクバー(180円)は廃止し、その代りコーヒー・アルコール類の種類を増やしたらしい。

休憩施設

屋内の休憩場所はジェラートコーナー前に3台ほど置かれたベンチのみ。屋外トイレ前の屋根下にも木製ベンチが置いてある。

トイレ施設

屋外の24時間トイレ・軽食横の室内トイレ・障害者兼用トイレを含めて全て新しくて清潔だがウォシュレットの設備なし。

温浴施設

駅の敷地とその周囲には入浴できる施設は見当たらない。

犬の意見

バイパスの歩道でも散歩は可能だし、駅裏の脇道や向い側の農道でも(それ程快適ではないが)歩かせられる。

近隣の見所

駅から徒歩圏の約1km東、思川右岸の堤防に200本の染井吉野が咲く。イベントも含め4月の第1日曜前後が見頃になる。
  少し後の5月には近隣の観光イチゴ農家での摘み取りがピークを迎える。

P泊する時の
総合評価
 評価は ★★★★★★   立ち寄り湯が出来れば素晴らしいP泊スポットになりそうだが...


     

        左: 駐車場の左端、大型車の退出路付近から駅舎全体を。左手前から別棟のトイレ、屋根付き休憩施設、その背後に直売所の「ふれあいの郷」が
見える。一番奥の大きな建物が農村レストラン「ふるさと一番」、駐車場は大型車も含めて130台ほどだが、車路も含めて余裕のある線引きが
してあるため使いやすい。OPEN一週間後の平日朝なのでまだ車は少ない。
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        中: 大型車を左側に区分する車路から正面の野菜直売所方向を撮影。乗用車は縁石の右側と、右奥に見える食事処の右が定位置となる。
        右: 駐車場の右隅から正面の野菜直売所と右の食事処を。撮影場所の背後に思川方面から来た車両専用の入口車路(一方通行)がある。


     

        左: 食事棟の前からイベント広場端にあるトイレ棟を。その手前が屋根付きの休憩施設、右隅(交流物産館「さくら」の前)に自販機が数台。
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        中: 休憩施設には丸太を組み合わせたベンチ。屋外休憩所は冬の気温や風雨や夏の日照を考えたら実際に使えるのは半年程度、温暖な季節に
屋内休憩施設のサブに使うだけだから利用価値は思ったほど高くないのに、なぜか造りたがるんだね。
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        右: トイレは全体に清潔だけれど、ウォシュレットの設備は付いていない。一部のウェブサイトでは「暖房洗浄便座付き」と表示しているが、2017年
3月現在、身障者兼用トイレに「洗浄便座」は付いていなかった(画像)。自動手洗器は付いてたけどね。
「身障者用には付いないから一般用も同じだろう」と思って確認しなかったのは私のミス。次回の宿題になった。
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2017年3月、障害者兼用(画像)にも一般用(画像)にも設置していない。寒い地域の新駅なのに、ね。


     

        左&中: 駅舎と駐車場の間は約20m巾(通路を除く)にアスファルト舗装した「イベント広場」がある。計3回訪問した際もイベント開催はなかったし、
公式サイトの「イベント予定」も「イベントレポート」も空白だから、開催は年に数回程度なのだろう。
秋田県の 清水の里鳥海郷 や新潟県の R290とちお みたいに芝生にすれば素晴らしいけど、管理するのは無理だろうね。
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        右: 駐車場とイベント広場の間にはレンガ調の歩道がある。P泊には真っ直ぐ突き当たりの駐車スペース(食事処の横)が静かで適している。


     

        上: 「ふれあいの郷」は地元の農産品を扱っている道の駅のメイン施設。産直野菜を中心に米やイチゴなど、栃木県南部の一般的な産品だ。
残念ながら安くないし、売場も狭くて扱っている量も物足りない。近くの駅と比べれば「しもつけ」や「みかも」や「思川」や「どまんなかたぬま」に
軍配が挙がる。現状では売場の狭い「みぶ」よりはマシ、かな。園芸関連品はほんの少ししか置いていない。


     

        左: 屋外休憩所前の「交流物産館」では産直野菜以外の加工品や手芸品・小物などを扱っている。一部商品は野菜直売所と重複しており実際には
実際には問屋経由の既製品が大部分なので魅力には乏しい。
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        中&右: 画像は「交流物産館」と「ふれあいの郷(野菜直売所)」の間にあるログハウス「きらら館」外観と内部。OPEN当初から用途が判然としない
施設だったが、現在は外部の利用を公募している。趣味の域を卒業したい女性が手芸品の店でも出すのか、富次郎のタコヤキ店にでも
なるのか(笑)、次回チェックしよう。


     

        左: 別棟の食事処は駅舎の中で最も大きな建物になっている。国道293号沿線には外食やドライブインが少ないから、道の駅を地域の核として
アピールしたい...企画段階でそんな意図があったと思う。問題は、客の需要を把握し対応する意思と能力があるかどうか。
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        中:食事処へのアプローチは二ヶ所、左側のジェラートショップ経由と、右側の暖簾(正式は「農村レストラン・ふるさと一番)から直接入る事ができる。
これはオープン当初に撮影した画像だが現在も大きな変更はない。
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        右: ジェラートショップのメインは栃木南部特産のイチゴを使った「とちおとめジェラート」300円。大きめの粒を残す「もてぎ」や「しもつけ」と少し違って
細かく練り込んだ仕上がりに特徴がある。軽い休憩用を兼ねたベンチも置いてある。


     

        左&中: この2枚は開店(2009年11月末)間もない頃の食事処。クリスマスが近いため赤と緑で飾り付けていた。雰囲気は悪くなかったのだが、
コスト面などを考えると道の駅の食事処でこの状態を維持するのは厳しかったらしく、すっかり変ってしまった。
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        右: こちらは三回目に訪問した2014年5月。経営を公営から民間企業(ケータリング・給食・社食などを経営している Nick’s(公式サイト)に移管し
低コスト経営に切り替えた様子が見える。テーブルに一輪挿しを置いたり窓辺の鉢植えを復活させるだけでも「ただの食堂」っぽい雰囲気を
避けられる筈だけどリストラ=コストカットと考えたら活性化は進まない。
しかしお役所仕事は本当に羨ましいと思う。散々税金を使って失敗しても責任はどこへやら、外部委託に切り替えれば済むんだもの。


     

        左: 食事処は一部レイアウトを変更しスツールも背もたれ付きの椅子に交換していた。前回訪問した2011年からの最大の変化はメニューの主力が
御飯類から麺類(特に蕎麦)に移ったことと、低コストのシンプルな内装になったこと(シンプル過ぎて殺風景になったとも言える)。
定食や丼物がメインだった 開業当初のメニュー と比較するとその差は歴然としている。
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        中: 妻が注文した「かき揚げ天ミニ丼セット・960円」は田舎蕎麦の半ざる付き。少し貰って食べたら腰が強くて確かに美味かった。
妻も「蕎麦だけ頼めば良かった」と言ってたからミニ丼の評価はそれなりか。天丼は天ぷらをカラッと揚げて米が美味ければ済むからね。
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        右: 私が注文した「平日限定日替りランチ・700円」。西方産コシヒカリ+ハーブ鶏のナントカ。米は美味かったが鶏肉は薄味で不味かった。
塩胡椒の下味が足りないからタレの風味も生きてこない、このレベルじゃ私が作る焼き鳥丼の方がマシだ。限定20食が15時過ぎても残って
いたのは客数の問題か、人気の無さか。要するに蕎麦は悪くないけど他の料理はダメ、外食を経営してる企業の味がこの程度か?


     

        左: 2017年3月、墓参の帰り道に久しぶりに再訪した。あいにくの休日で、席に着くまで30分待ちの混雑だった。
画像は私が注文した「春野菜天ぷら付定食」1180円、厨房は戦場のような騷ぎだったから揚げたて感の不足に文句は言わないけど、冷凍の
素材を使うのは止めて欲しいね。それから付け汁が薄味過ぎるのでやむをえず醤油を足す必要があった(まぁ、これは好みの問題だけど)。
ただし、米の味は以前より確実に落ちているのは実に不愉快だった。
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        中: こちらは妻が注文した「手打ちかき揚天そば」850円、実際には温かいの(690円)を注文したのだが、混んでたからしょうがない。
ただし蕎麦は最悪で、ブツブツと切れるんだよね。食べ終わったザルに2〜5cmの切れ端が沢山残っていた。知人の蕎麦通(自称)に聞いたら
「二八そば(小麦粉二割)の場合でも、水回し(蕎麦粉の粒子を水でつなぐこと)が完全でないと切れる。これはその後の「ねり」に入ったら修正が
できない。要するに客に出すレベルの技術を習得していないのだろう。」との事だった。
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        右: 2017年3月現在のメニュー画像。前回も今回もこの駅での食事はやめようと思ったのだが、道の駅って混雑さえ我慢すれば老若男女を問わず
気楽で安心できる外食場所なのは間違いない。適当に手を抜いても(プロが見れば「これじゃ素人の仕事だろ!」でも)大きな不満を持たれる
こともない。蕎麦通が蕎麦の味を確かめるために道の駅を訪問する例も少ないだろうし。道の駅に共通したこの傾向は憂うべき、なのかも。